レポート

Vol.2 工場見学会

今回 コラムを担当いたします、和歌山県の(株)久保木工、久保です。

先日の参院選挙でねじれ国会も解消し、この先アベノミクスの恩恵が中小企業にも行き渡る日が来ることを期待しておりますが、待っていても来るものではなく工業会の皆様と共に襖業界の発展に努力していきたいと考えております。

さて、7月にハリマ産業(株)様での工場見学会を参加させて頂きました。

当社自身は、襖芯材メーカーですので、そのあたりを中心に感想を述べたいと思います。
まず、ドイツ製NCルータやアメリカ製の刃物が人体を感知して指を切ってしまう前に強制停止する昇降盤などの最新設備を導入されながら、自社開発されて長年使われている設備も多数あり、中でもコンパクトなクデ切機(材木に相カキを入れる機械)や、チップ紙をロールから切って無駄を最小限にしたエコな作り方が、同じものを作っている私には印象的でした。
工場見学会その他多くの設備を導入され、襖だけでなく戸襖、洋室ドア多種多様な製品を作っておられ、作り方の指示・管理等のシステム化もかなり進んでいると感じました。

また、デマンド監視装置は弊社も導入しておりますが、装置を導入するだけで節電はできません。社員全員の取組みが不可欠で、弊社は恥ずかしながら数%の節電で喜んでおりましたので、ハリマ産業様の30%以上の節電には本当に驚かされました。利益を出すことがなかなか難しい時勢ですので、いかに節約をするかというテーマに一つヒントをいただいたと思っています。
この節電の取組みをはじめ、手作りの材料棚・社屋の内装も社員の方で施工されたとお聞きし、大久保社長はじめすばらしい社員との一体感が私には一番印象に残りました。

ひと昔前の消費社会からエコ・リサイクル社会へ変化してきている中で、弊社でもこれから取組むべきことを勉強させていただいた工場見学会でした。

今後は自社にハリマ産業様で見学させてもらったものをどのように活かすか、私自身が考える時間を持たなければいけないと思い、この場をお借りしまして感謝申し上げます。

工業会の今後、また別の工場見学会を開催していただき、私の糧としたいと思います。
今後も宜しくお願い致します。

平成25年9月
(株)久保木工
代表取締役 久保 智裕

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